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料理業界の二つの顔:飲食店店長兼シェフ vs フリーランス出張料理人の一日

こんにちは!フリーランス料理人のせぼんです。

料理の世界にはさまざまな働き方があります。今回は、以前店長兼シェフとして飲食店勤務をしていた自分と、フリーランスの出張料理人としての一日を送る現在の自分の二人のスケジュールを比較してみました。

せぼん

飲食店でも現在ではきちんとした会社も多くあるので、あくまで一つのパターンとしてご覧くださいね。


目次

1. 飲食店店長兼シェフの一日

6:30 – 7:30 起床と準備

早朝に目覚め、身支度。その日の準備の段取りとメニューの確認。通勤中にスタッフに共有するための連絡事項も頭を整理しておきます。

7:30 – 8:30 出勤と店内準備

店に到着し、厨房の掃除や仕込みを開始。新鮮な食材の確認と、今日のおすすめメニューの最終調整。

8:30 – 10:00 オープン前の仕込みと準備

サラダやソースなどの下ごしらえを行い、スタッフとともにその日の予約やオペレーションの最終確認。この時間からすでに厨房は忙しい戦場のようになるんですよね。

10:00 – 15:00 ランチタイムの営業

お客様対応に追われながら、厨房では次々と料理を仕上げていきます。忙しい時間帯ながらも、料理のクオリティを維持するために集中。もちろん、スタッフやお客様を気にしながら適宜指示を出します。

15:00 – 16:00 片付けとスタッフミーティング

ランチ営業後の片付けと賄いを作り、スタッフとの次のシフトや改善点についての打ち合わせ。業者さんのアポイントがあるときにはこの間に対応します。

16:00 – 18:00 仕込みとメニュー開発

夜の営業に向けての仕込みや、新メニューの試作・評価。常に新しいアイデアを追求しています。

18:00 – 23:00 ディナータイムの営業

最も忙しい時間帯。お客様の要望に応えつつ、最高の料理を提供。厨房はフル回転、効率よく動きます。

23:00 – 24:00 片付けと翌日の準備

営業終了後の清掃と、翌日の仕込みの計画を立てて必要に応じて発注を。

身体はクタクタでもスタッフにはそんなところ見せません^^

24:00 – 25:00 締め作業とその日の経理管理

スタッフを帰した後、レジ締めをして仕入れや伝票入力、メールチェックをして日報を作成し、売り上げ金を分けます。社長が来た時には一日の報告や今後の打ち合わせをします。この後の時間から多店舗の仕事の手伝いをすることもありました…。

ピークで眠い時…。疲労と眠気で作業効率も落ちるのでミスが生じる。時間も無駄になるので、このやり方には疑問を持っていました。

帰宅できるのはいつも大体午前3時~4時とか…酷いときには朝になっていました。ふらふらになりながらシャワーを浴びに帰ります。

一日の平均睡眠時間は2~3時間ほどでした。自分の食事はもっぱらコンビニ弁当や菓子パン。目の下にクマができ、顔は疲れ果て、体重も減少していきました。このままの状態を続けていたら、どうなるかは皆さんも想像つくかと思います。


2. フリーランス出張料理人の一日

7:00 – 8:00 起床と準備

自宅でコーヒーを飲みながらその日のお客様のリクエストや場所を確認。出張先の場所や必要な食材もチェックします。

9:00 – 10:00 出発と移動

愛車に乗って指定された場所へ向かいます。買い物代行があればこちらもこなします。出来るだけ良い食材がお手頃価格で手に入るスーパーをチェック。道中や食材を見ながら次のメニューのアイデアを練ることも。

10:00 – 現場到着と仕事開始

会場や顧客さま宅に到着し、キッチンや調理器具の設営、必要な食材の準備を行い仕事開始。その場での料理作り。フリーランスは臨機応変さが求められるため、状況に応じてメニューを調整。

13:00 -14:00 食事や提供、片付け

お客様に料理を提供し、使用した器具や場所の清掃。その日の仕事を振り返りながら、次のリクエストに備えます。不在のお宅では作った料理を冷蔵庫へ締まって帰ります。

どんなものがあるのか一目でわかるように保存容器にふせんを貼って料理を手に取りやすくしています。

14:00 – 15:00 お昼ごはんと休憩

一旦帰宅して、夫とお昼ご飯を食べます。夫は私の時間に合わせて極力待っていてくれるので一緒に食事をしながらコミュニケーションをとっています。

私が疲れた顔している時には出前を取ってくれていることも…感謝。

15:30 – 16:00 移動と次の仕事開始

次の顧客さま宅へ…同様に調理を行っています。

顧客さまによってご要望や好みはさまざま。喜んでいただけるよう全力を尽くします。

19:00 -20:00 帰宅と晩ごはん

帰宅したら晩ごはんの支度をしてゆっくり晩酌タイムです。

自分の食事の時間も大切にすることが出来るようになりました。健康管理もフリーランスの仕事の一つですもんね。

21:00 -22:00 自由時間やマーケティング活動

時間が許せば、自分のブランドやSNSの更新、次の仕事のための情報収集・営業活動を行います。

幅広い知識や技術取得のための時間にもしています。フリーランスは自ら学ばなければ成長できないので、勉強する環境を自分自身で作ることが大切ですね。

そのあとは夫婦で映画を見たりしながらゆっくり過ごし、24時前後に眠りにつきます。

いかがでしたか?かなり差のあるスケジュールでしたよね(笑)。

フリーランスになってから一番変わったのは、健康的な生活が出来るようになったことです。食事をゆっくりとバランスよく食べることもできるし、睡眠時間も十分にとれています。自分自身が健康であればパフォーマンスの高い仕事が出来るので、顧客様にもより喜んでもらえますよね。

こうして私は鬱屈料理人からフリーランスへと転向し、毎日楽しく健康的な生活が出来るようになったわけです。飲食店勤務で疲れ果て、悩んでいる方やフリーランスに興味がある方の参考になればうれしいです。

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この記事を書いた人

せぼんのアバター せぼん フリーランス料理人

おいしくシンプルな日々の暮らしを発信しています。

23歳年上の夫とのゆる~く二人暮らし。
出張料理と自家製パンと無添加調味料のECショップを運営。
名古屋⇔田舎のログハウスでの二拠点生活を楽しんでいます♪

・調理師
・介護食士
・食育インストラクター
・フードコンサルタント

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