せぼんこんにちは～フリーランス料理人のせぼんです。
夫ぶっちゃけフリーランスの料理人になってどう？良かった？
今回は「料理人がフリーランスになって変わったこと」をテーマに、実際自分が感じたことを正直にぶっちゃけていこうと思います。
「フリーランスに興味あるけど、どうしたらいいかわからないなぁ」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
- フリーランス料理人の活動についてざっくりと知りたい人
- フリーランスに興味のある料理人、全然違う仕事しているけれど料理人として働いてみたい人
- フリーランスで活動する料理人の体験談を読んでみたい人
目次
- フリーランスはやった分だけ
- 仕事を抱え込む、休みがない
- 体調管理が大変、体調を崩す＝収入０
- 成長しづらい、アドバイスをもらえる人がいない
- 「体験談」つらかったこと
- つらいことばかりじゃない。メリットもたくさん！
- まとめ
フリーランスはやった分だけ
これはメリットともデメリットともいえるのですが・・・
分かりやすく言うと、サラリーマンの場合は月にもらえるお給料が固定で決まっていますよね。フリーランスは依頼を遂行した分だけ、成果を出した分だけなんです。
仕事をもらえなければ収入は低いままですし、生活がかかっているので気持ちも焦ってきてしまいます。
しっかりとした準備も行わずにぽんっとフリーランスになるのは考えが甘いかなと…
逆に言えば営業や人脈など起業する準備をしっかりした上でコツコツと顧客様（自分のファン）を増やしていけば安定した収入は獲得できるわけです。さらにはやったらやった分だけ青天井で収入を増やせる可能性も秘めています。
フリーランスになってすぐに爆当たりする人もごく稀にいらっしゃいますが、一般的には安定した収入を確保できるようになるには経験や実績も必要ですし、ある程度の時間はかかりそうです。
仕事を抱え込む、休みがない
たくさんお仕事をいただけることはとてもありがたい事なのですが、フリーランスは基本的に1人で働くので活動できる時間や労力が限られてしまいます。
- 営業
- 予約の受付管理、問い合わせ対応
- メニュー考案
- 買い物代行、仕入れ、発注業務
- 仕込み作業
- 現場作業
- 帳簿入力、売上管理
- 翌日以降のご依頼準備
その他にも…業種によっても違いますが様々な業務を全て一人でこなさなくてはなりません。
すでに案件を抱えていても新規の依頼があれば、断ったら次がもらえないかも、今受注しないと損するかも…など考えて、全て引き受けてしまう人もいるでしょう。
しかし負担が大きすぎると仕事のクオリティが下がり、かえってお客様の満足度を下げてしまうことにもなりかねません。
実際に、仕事が入っていないと不安になるのも確かなのでどんどんスケジュールを埋めてしまうフリーランスが多いのも現実です。（私もその一人だったのです）
そんなこんなで仕事を引き受けているうちに「あれ？休みがないな…」なんてこともしばしば。
オーバーワークには十分気を付けなくてはいけませんね。
体調管理が大変、体調を崩す＝収入０
先ほどの話のように、オーバーワークを続けていると必ず体調を崩します。
私のような出張料理人は色んなご家庭に伺う仕事なので、お客様宅に風邪気味の方がいた場合普段なら何てことないのですが、免疫が弱っていればすぐにもらってしまうのです。
ちょっと体調が悪い程度なら仕事は休みませんが、お客様にご迷惑をかけてしまうほどであれば予約をキャンセルしなくてはなりません。つまり、「その日の収入が０」ということになってしまいます。
これは死活問題ですよね。だから体調管理も大切な仕事の一つなのです。
以前、動けないほど体調が悪くなってしまい、その日のご依頼をキャンセルしてしまったことがありました。その日の食事（つくりおき1週間分程度）をあてにしていてくれたお客様にご迷惑をおかけしてしまった事を自分自身が許せず、情けなくて一人泣いたこともありました。自分の収入が減ること以上に、大切な顧客様との信頼関係をも揺るがしかねないのです。
私は気圧の変化やホルモンの周期でも体調を崩しやすいため、日ごろから適度な運動（ウォーキング）や食事のバランスなどにも気を遣うようになりました。健康な食事を提供する側も健康でいないとですよね！
成長しづらい、アドバイスをもらえる人がいない
フリーランスでは、自分の持っている能力でできる範囲の仕事が求められます。会社員のように上司から無茶振りをされることはないですし、新しいことを教わりながら働くことはありません。
新しい挑戦や成長できる環境があまりないので、自分で行動を起こさないとレベルが上がっていかないのが現実です。
この対策としてやっていたのは、飲食店へのスポット依頼を受けることですね。飲食業界は人手不足のお店が多いので必要な時だけ手伝ってほしいところはたくさんあります。とあるお店の飲食業者交流会に参加して、営業をかけたところ数件から声をかけて頂きました。これが本当に勉強になるのです。
たまにはチームで働く環境下に身を置くことで、新しい知識や技術を学び、刺激を受けて自分の成長へを繋げていくのがおススメです。
「体験談」つらかったこと
ここで、フリーランスで出張料理人をしている私が、実際に体験したつらかったエピソードを紹介します。
フリーランスが大変・つらいと感じることは人それぞれ違います。私の場合、次の2点でつらさを痛感しました。
・スケジュール管理、仕事量の調節
・単価を低く設定しすぎて労働に見合っていない
フリーランスの場合、自分でスケジュールや仕事の時間、報酬を自由に決められます。
それゆえに自分のキャパシティを超えた仕事量を請け負ってしまったり、カツカツなスケジュール調整で当日慌てる始末も…
時間に追われてやっつけ仕事になってしまえばお客様の信頼を失います。
実際の労働やかかる経費を計算に入れず、安い単価設定で仕事を受けてしまい蓋を開ければ利益が取れていなかったなんてことも。後々になって値上げするのは、お客様にご理解いただかなくてはならず非常に困難にる場合があります。
料理人に限らずフリーランスでこれから始める人は、余裕と計画性を持つことをおすすめします。
つらいことばかりじゃない。メリットもたくさん！
ここまで、フリーランス料理人の厳しい現実をおつたえしました。
料理人に限らず全てのフリーランスに共通することだと思うんですよね。
ですが、つらいことばかりではありません。メリットもたくさんあるんです！
ここでは大きく３つのメリットを紹介しますね。
- 自由な働き方ができる
- 仕事次第では給料アップ
- ストレスが減る
【自由な働き方が出来る】
フリーランスは自由な働き方が出来るのが特徴です。
例えば、お店で働く料理人のほとんどは「残業手当？そんなのないよ」「仕込みが間に合わなければ早く出勤は当たり前」など、就業時間がかなりハードですよね。家に帰ったら寝るだけ、また朝が来て仕事へ…の繰り返し。私自身もそんな毎日を過ごしていました。
私の人生、このままでいいのかな…変えたいな…
フリーランスになってからは自分で働く時間を決められるので、自由な時間を確保することが出来るようになりました。今まで挑戦できなかったゴルフやスノースポーツも夫と一緒に楽めるようになったり、遠方の友人に会いに行く機会も増え、かなり充実した毎日を過ごせています。
【仕事次第では給料アップ】
スキルや依頼を受ける仕事内容によっては、会社員時代よりも給料が２～３倍になることもあるんですよ。勿論、変動はあるのでそればかりではありませんが、コツコツと実績を積んでくると様々なチャンスに恵まれることがあります。新規飲食店立ち上げのコンサル案件や大口のケータリング案件などは報酬の額がぐっと上がりますよね。
会社員とは違い、フリーランスは成果報酬型なのでやったらやった分だけ収入も増えていくわけです。（これが初めにデメリットとしておつたえした部分のメリットでもある、ということです）
ただし、継続的に稼げるという保証はどこにもないので、独立を考えている人は事前のリサーチをしっかりしましょう。
【ストレスが減る】
基本的に一人での活動になるため、ストレスが減るのも大きなメリットの一つです。
具体的には、勤務時間や人間関係のストレスが激減します。好きな時間で働けますし、苦手な人とは関わらなくてよいですしね。
飲食店の店長兼シェフをしていたころは、メニュー考案から経理作業、スタッフ教育までお店に関わるほとんどを任されていたので、時間にも追われ精神的に参っていた時期でもありました。スタッフもそれなりにいたので人間関係でのストレスはかなり大きかったです。
いまでスタッフの間に挟まれることも、上司から理不尽に怒られることもありません。仕事以外の部分でストレスが減るのはフリーランスの魅力ですね！
まとめ
せぼんぶっちゃけ、フリーランスの料理人になってメリットの方が多いと感じています。（スキルを磨き続け、人脈を作りもしながら頂いた仕事を全力でこなし、自己管理を徹底した上で、ですが。）
以前の様な身も心も削るような働き方をしなくて良くなったし、家庭とのバランスもとれるようになりました。皆平等に与えられた時間をより充実したものにする方法の一つだと捉えています。もちろん、会社員を否定するつもりは全くありませんし、組織で働き続けている方々も本当にリスペクトしています。
なんにせよ自分にあった働き方が出来ていればそれでよいのです。
以前の私のように、今の働き方に疑問や不満を持っている人、変えたいと思っている人の参考になれば幸いです♪
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